質問箱です。
ありがとうございます。
置いていくんじゃない、おまえがわたしのところに落ちてくるんだよ。
──友人の突然の告白。私、今度結婚するんだ。
おめでとう……なんてサプライズ、はにかむ友人。対面のAはやや声を上擦らせながら「そもそも彼氏いたの知らんかったわ!」と言っていた。
そう、私たち3人は、それなりに顔を合わせて遊んでいて、舞台も見に行って、なんなら泊まったりもしていたのに、Bにお付き合いしている人がいる事実すら知らなかったのだ。
私たちは言葉にこそしなかったが、心のどこかで傷を舐め合うような感覚でいたのだと思っていた。少なくともAはそうだろう……私たちのような喪女は、貯金もないし、未来もないし、転職する意欲もないし、彼氏もいないし子供も作らず、適当に流されながら生きていく。自分がもう若くないと自覚しながらそれでも課金を止めることなく、その場限りの楽しさを求めて散財しながらダラダラと生活するものだと。
しかしBはそうではなかったのだ。
私たちと同じ生活水準でありながら、きっと私たちと別れた後に人知れず努力して、恋とか愛とかを育んでいた。
「結婚式はいつ?」
尋ねながら、私の心は冷えていった。Bとはいつまで仲良くしてもらえるのだろうか。みっともない劣等感に苛まれながら、披露宴での出し物を提案している私は醜く歪んでいた。
年末病院4件通ってLINEと電話帳全部消してこの三年交友関係ゼロの終わっている女より。ニャー!