可逆圧縮うそつきごっこ

国名シリーズはどれから読んでもオッケーとはわかっているけどリリース順に読みたいから次はダリの繭読もうと思ってるのに近所に売ってなくてモダモダしてるからとりあえず真壁聖一のはなしをして良いでしょうか。あとで追記します


↓ここから追記・ネタバレ要素があります↓








この小説はネタバレを踏むと語り部である作家アリスとともに推理を楽しめなくなるので読む予定がある人は気をつけてください。ネタバレされた上で読みたい人はこのまま書店に行ってください。

運動能力が低いため灰皿で人を殴ってころころできるかと聞かれたら一撃で仕留めるのはかなり難しいタイプです、こんばんは。
未だに暖炉の煙突から壺落として撲殺するトリックに「ホントか？？」と思っています。金田一だったら犯人は肩の関節を外して狭い煙突を手足を踏ん張って登り切っていた。

真壁聖一っていうトンデモ誑し作家先生がいたじゃないですか、あれ本当なんで石町と肉体関係があったのかふいにどうしようもなく気になってしまって意識が深遠を彷徨ってしまったんです。なんで？
真壁聖一が杉井の奥さんをNTRした→まあわかる。
真壁聖一が安永と関係を噂されていた→ただのゴシップ。
真壁聖一は石町とできていた→文庫版382ページ。

石町「（中略）私は娼婦のように欲得ずくだったわけじゃない。先生と取引をしていたわけでもない。私にはそんな性癖があったんです。そして、たいていの遊びに飽きていた先生にも。」

性癖で済ませるには理由が密室すぎる。
日本のディクスン・カーと称され、45にも及ぶ密室トリックを発表してきた推理作家の大家、真壁聖一。46番目の密室は間違いなく石町とどんな逢瀬を重ねていたかにある。
たぶん男娼の漢字変換のくだりから考えて、先に匂わせCOしてきたのは石町だと仮定するじゃないですか。ここは受けの石町の世界線。というか作家というのはちらちら匂わせるのが好きな生き物だ。酒の席かなんかで、自分の性癖について漏らしてしまう石町……私はまだ男を抱いたことがなくてねと乗り気になる真壁聖一、やがてベッドイン──二人は知る由もないが、その日は最期の日と同じような、雪が舞う夜だった……。
石町、真壁聖一の作品のこと普通に愛していて46番目の密室については「俺だけのものだ」と最高の独占欲見せつけてたけど、最高の作家が自分を抱いているって思いながら燃え上がったんかな……若いな……。その後安永と出会い、愛を知ることになるが、真壁聖一との関係は清算できず、果ては脅されるようになる……ねえ真壁聖一ってなんなん。崇高なる天上の推理小説とかいいながら言動がヤクザもんなんだけど大丈夫か。
仮に石町が動かずとも、真壁聖一が焦茶色のサンタクロースと出会っていれば恐ろしい目にあっていたに違いないわけで、あと二日くらい耐えれればこの事件は起きなかったんだろうな……ねえ真壁聖一ってなんなん……酒と女とたまに男が好きなクズの作家という強烈さとともに死んだけどなんなん……もう語られることはないんだけど。
ということを最近ふと思い出してぐるぐる考えていました。






↑ここまで追記↑


ダリの繭はレーベルが違うし国名の括りではないのでは？？（自問自答）
わかんねえ！どこから読めばいいんだ！