水分が消えていく
僕は推しが褒められている文章を読むととても嬉しい気持ちになります。こんなに良い部分があったんだなと思うし、こんなに素敵な部分をみんなが読んで知ってくれるんだなと後方腕組みドヤ顔などもしたくなります。くすぐったいというよりは撫でられてぐるぐる回る犬みたいな身体表現をしたくなります。それが嬉しいのだという感情なのだと思っております。でもきっと僕の口から推しを褒めると、それは思い上がりだよとか、それは矛盾しているし解釈が違うよなどと厳しい言葉が返ってくるのではないかと恐れて震えています。僕は結局臆病な法螺吹きで、つまらない生き物なのです。でも僕は推しが褒められている文章を読むのが好きです。勝手に愛して勝手に宝物にします。拾い物をして巣に持ち帰る烏のようです。僕は支離滅裂です。