底意地の悪いこと | 可逆圧縮うそつきごっこ

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ああっおにいちゃーん!この世界がわたしにとって都合の良いものに作り変えられますように。箱:https://odaibako.net/u/nekochanohayou(220828移行)くるっぷ:https://crepu.net/user/nekochanohayou手ブロ生息:http://tegaki.pipa.jp/434586/ギャレリア:https://galleria.emotionflow.com/s/38630/カワセミ:https://kawasemi.cloud/@nekochanohayou
ああっおにいちゃーん!この世界がわたしにとって都合の良いものに作り変えられますように。
箱:https://odaibako.net/u/nekochanohayou(220828移行)
くるっぷ:https://crepu.net/user/nekochanohayou
手ブロ生息:http://tegaki.pipa.jp/434586/
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カワセミ:https://kawasemi.cloud/@nekochanohayou

底意地の悪いこと

まあフィクションだと思ってくれ。

昨年の初めに「人間としておもしろいけど頭の良さでそこそこ刺されるから正面から話したくはないけどまあ好きだな」という好感度の男が結婚した。人生いろいろ、遺伝子を乗り換えるべき人間の在り方としては当然であり、ああこんな人でなしでも当たり前に結婚して家庭を築けるのだなという気持ちでご祝儀を包んだことを覚えている。同時に自分のことがとても嫌いになったし、今後彼が語る幸せという話の中にいるのは彼の妻であるためわたしは彼の幸せに干渉したくなく距離をおいた。わたしには幸せという要素がなにもない。
そしてつい先日、彼は離婚した。
離婚の理由は双方にメリットが少ないからというこざっぱりしたものだった。
わたしは訳もなく嬉しかったのでご祝儀の二倍包んだ。彼と元妻の分ということで二倍だ。
不幸を喜ぶクズと罵るのは構わないが二人の新たな門出を祝うという意味も含まれることを承知されたい。

彼もその妻だったひともかなり頭が良く合理主義者だった。二人はたしかに好きあっていたし、別れた今でも連絡を頻繁に取り合っている。しかし、社会的な立場を一定以上保障される結婚という取り決めがメリットが少ないと断じられ、離婚という実績解除を爆速で達成してしまったのはかなり興味深い。
離婚を納得して決めたくせに彼は「ショックで立ち直れなかった」などという。訳がわからない。心に受ける傷よりもメリットの少なさが勝ったというのに何故立ち直るまでに時間がかかったのか。わからない。興味深い。
せっかく二人で住むために越した広いマンションが一人になると家賃が払えなくなるからまた引っ越さなくてはならないという嘆きには同情する。なぜなら彼もまた紙の本を多く持っているから。

いやしかし、離婚したら体重が乗った文章を書くようになったと言われているのは凄まじく羨ましいなと思う。良い文章を書けるなら悪魔に魂を売り渡したい。わたしは代わりに憎しみで繋ぎ止めていたいよ。
おわりだ。
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